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あまり見ないところに危険があるのです

こんな状態になっていたらご注意くださいませ。

 

 

写真のタイヤは溝はまだ残っていますが、溝の底にはなかなかのヒビ割れが。

 

クルマはランドクルーザープラド

タイヤは265/60R18 ミシュラン

タイヤのセリアルは2021年製

(セリアルについての解説は前回のブログをご参考に)

 

こんなヒビ割れが現れた理由はいくつかあると思いますが、お客様とお話をしていると原因がわかってきました。 空気圧の調整はほとんどしない、洗車のときはたっぷりの洗剤でブラシを使ってゴシゴシ、週末くらいしかクルマに乗らない。

 

この3つが理由かな、と感じました。

 

 

 

ではこれより解説いたします。

 

タイヤのゴムの中にはゴムの老化を予防するため薬剤が混ぜられています。

その薬剤はタイヤを使うことで活性化しタイヤ全体で活躍してくれます。

 

どういうことかというと、

タイヤが転がると地面に接する場所のタイヤは屈曲します(たわみます)

クルマが動いているあいだ中この運動がおきます。

その運動により薬剤がゴムのしなやかさ(柔らかさ)を保つ作用をつくります。

その効果はだいたい4~5年程度持続します。(ブリヂストン製の場合)

タイヤを使い切る期間と同じですね。

 

 

でも、

① クルマは週末以外は止めっぱなしではタイヤが屈曲運動をしないので薬剤が働かない。

② 洗車の時に、洗剤でゴシゴシと擦ってしまうと薬剤が洗い流されてしまう。

③ 空気圧調整をしないとタイヤが大きくたわんだままで適正な形状を維持できない。

 

以上がお客様との会話で私が持った印象です。

 

 

結果としてタイヤの使用限度(スリップサインの露出)まで使うことができませんでした。 もったいないことです。

 

さらに怖いことが・・・・

タイヤというものは溝がすり減って無くなるところまでは通常の使い方として想定されています。

しかし、溝の下の部分はタイヤの骨組み部分なので衝撃をうけることや水に濡れることを嫌います。

骨組み部分には金属の部材も使われているので水には弱いです。

金属がサビているとタイヤ本来のパフォーマンスを発揮できません。

 

 

サンデードライバーを自認しておられる方はご自分のクルマを点検してみてください。タイヤの溝の底にすぐにわかるようなヒビ割れを見つけたらカーディーラーさんやガソリンスタンド、カー用品店さんか私のお店にご相談ください。

危険性を強調して恐怖心を煽られる、新しいタイヤを売りつけられる、ということもあるかもしれませんが、タイヤの内部にダメージがあった場合は大きなトラブルになるかもしれないので専門の人に聞いてみてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

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